ファミマから無印良品の商品がなくなるという記事をみました。
売っている商品は文房具や食品が中心なので、私はファミマで買ったことがありませんが固定客がいるようで、店舗からは反対の声もあがったようです。
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さて、この記事は有料記事なので全部は読めませんが、記事の最後は両者の間に残っていたセゾンのつながりは消えたと結んでいます。
これ、今の若い人たち意味がわかりますかね。この記事を書いた人は私と同じ年代の人かもしれません。
昔々、西武の名前を頭にいただく企業グループがありました。西武鉄道を中心とする西武鉄道グループ。もう一方は、西武百貨店や西友を中核とする西武流通グループです。
それぞれのトップは異母兄弟の堤義明と堤清二の両氏。
全く無関係というわけではありませんが、親密とは言い難かった両グループ。流通グループの方が先に嫌気がさしたのか、名前をセゾングループと改称しました。
セゾングループは西武のくびきから逃れたのがよかったのか、80年代になって快進撃を続けます。
特に西武百貨店はイメージ戦略が奏功し、おしゃれなイメージが定着しました。
そんな中、グループ中核の西友からドロップアウト、じゃなかったスピンアウトするようにしてできたのがファミリーマートと良品計画(無印良品)。
両者はもともとは兄弟企業だったのです。
やがてバブルの時代が来て、そのバブルも崩壊。セゾングループもある一社の不祥事が原因で解体されることになります。
西武百貨店はイトーヨーカドー、西友はウォルマート、ファミリーマートは伊藤忠商事の子会社になっています。これが2000年前後のこと。もう20年も前の話です。
資本的にも人的にも交流が途絶えてしまったのでしょう。
両社の社員の人たちも、セゾングループ時代の人は少なくなっているはずです。かつての兄弟会社の感傷よりも損得勘定が優先されても不思議ではありません。
それでもファミマ店内に無印商品を置いていたのはひとえに売れていたからでしょう。
お互いにビジネスのメリットがあったから関係を持っていただけの話で、それがなくなれば関係がなくなるのもしょうがないでしょう。
平成が終わり、新しい時代がやってきますが、バブル期を過ごした人間からみれば一抹のさびしさを感じる話です。
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