中国の程駐日大使が交代するという記事がでていました。
この10年近く大変な日中関係の最前線に立っていた人ですから、言葉では言い表せない苦労があったことでしょう。
帰国してそれなりの立場になればいいのですが。
さて、この方の記者会見の映像は見たことがないのですが、日本語がかなり上手な方のようです。
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程大使に限らず日本に赴く各国の大使は日本語が堪能な方が多いです。
少し前、ロシアの駐日大使の会見が日本語で行われていましたが、極めて流暢な日本語で日本語ネイティブとそん色ない話し方でした。
駐日大使はその国の代表となる人物ですから、その辺を歩いているお兄ちゃんお姉ちゃんにやってもらうわけにはいきません。
仮にも世界第3位の経済大国に駐在するのですから、能力プラス経験が必要になります。そういった人が日本語を操れるということは、優秀な彼らが若い時に日本語を学んだからに他なりません。
現在の大使の人たちの学生時代というと、70年代後半から80年代前半の頃。
この頃はまだ米ソの冷戦時代。日本の経済力がアメリカを脅かすくらいになっていた時代です。
当時日本語を学びたいと思っていた人は多かったはずです。
日本の力が強くなれば、日本語を話せる自分の価値も上がりますからね。
ところがバブルを頂点として、日本の経済は下り坂を真っ逆さま。
当然日本の魅力は色あせていき、エリート層の日本語熱も冷めていきます。日本語は日本だけしか通じない超ローカル言語です。日本に利用価値が無くなったらつぶしがききませんから。
事実、日本語学習者数は右肩上がりでしたが、2015年には減少に転じています。
特に大学教育での日本語離れはじわじわと影響がでてくるはずです。
http://www.nkg.or.jp/wp/wp-content/uploads/2017/06/20170615_JF.pdf
まあ、日本語が話せる=日本での働きが素晴らしい というわけではありませんが、日本語でコミュケーションをとれる優秀な人を確保することは日本にとって大事なこと。
それだけ本国に日本の情報が伝わりやすくなりますからね。
そのためには、彼らに振り向いてもらえるように日本の国力をあげていかなければなりません。
賞味期限切れのアベノミクスに代わる成長戦略が求められますが、国会は相変わらずの忖度議論の真っ最中。与党も野党も何をやってるんでしょう。残された時間はそんなにないのに。もう遅いかもしれないのに。
政治家の代わりなんかいくらでもいるので、忖度副大臣はさっさと馘にして、成長戦略に議論を振り向けてほしいのですが。
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