おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

天皇陛下のお言葉は敬語使用の例外?

国賓トランプ大統領への公式行事の一つ、宮中晩さん会が27日行われました。
天皇陛下のお客様ですから、当然天皇陛下が歓迎のあいさつを話されました。

NHKの7時のニュースで中継していましたが、少々驚きました。
というより、困ったなというのが正直なところ。

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あいさつの全文を読むとわかりますが、昭和天皇上皇陛下に対して敬語を使っています。
ビジネスでもそうですが、身内には敬語を使わないのが日本語の原則です。
ここで、身内とは絶対的な決まりがあるわけではなく、話す人がどう感じているかで表現方法が決まります。

例えば、
「課長が言ったように」
は、

A.「課長がおっしゃったように」
B.「課長が申したように」

と2種類の表現が可能です。
「課長がおっしゃったように」は課長は身内ではありません。課長を立てていますから私と課長の間には明確な一線があります。
「課長が申したように」は、課長は身内です。主に社外の人間に対して使う表現です。

今回天皇陛下が使われた表現は、Aの表現ですね。
普通の感覚では、父・祖父は身内になります。
私も外国人の人には、両親のことを話すときは敬語は使わないようにと教えています。
それが、今回覆りました。
もちろん言い間違えなどではありません。
明日以降、学習者から「天皇陛下は親のことを話すときに敬語つかってたけどどうして?」とか質問が来そうです。

敬語を使わなかった理由として考えられるのは、先代の天皇は両親だろうがなんだろうが絶対的な存在であり、敬語を使う対象になるということでしょう。
日本の皇室というグループで考えると、敬語は使わないものだと思っていましたが、一般国民の感覚で話してはいけないものなのでしょうね。
もし身内扱いすると、日本国に天皇の立場の人が複数いるということになりかねないので、言いたくても言えないのかもしれません。
天皇というくくりでいうと、必ずしも親から長子にスムーズに譲位したわけではないので、そういった意味では先代の天皇といえども身内とは言えないのかもしれません。

このあたり、どこかの専門家の人に解説してほしいところですけどね。

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