KAT-TUNの元メンバー、田口淳之介被告が保釈された時に土下座したそうです。
NHKの9時のニュースでもトップで扱っていましたね。
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これはまた困ったことをしてくれたな、というのが正直な感想です。
私が日本語を教えている学習者の中には、日本で働くことが決まっている留学生の人もいます。
日本でのビジネス習慣にも当然興味があるわけで、私もビジネスマナーなどを教えます。
学生ですから、時間があります。そこで勉強を兼ねてTVドラマなどをみる人も多いわけですが、比較的人気が高いのが数年前に放送された「半沢直樹」。
実は、私は半沢直樹をみていないのでよくわかりませんが、土下座シーンが有名なのですよね。
彼らもその土下座シーンが印象に残ったようで、日本は土下座するのが普通なのかと真顔で聞かれたことが何回かあります。
ドラマの話なのでそんなわけないでしょ、と否定はしますがニュースなどで実際に流れるとなると話は別。
これからは聞かれた時のために準備しておかなければなりません。
大体、土下座とは何でしょうか。
手元にある広辞苑(第五版)では、「相手に恭順の意を表すため、地上にひざまずいて礼をすること」とあります。
この定義によると土下座は、例えば半沢直樹という特定の相手がいて初めて成り立つ行為になります。
今回、田口被告は誰に何を謝るために土下座したのでしょうか。
土下座した時に語った言葉からは「皆様にご心配をおかけし」としかありません。
「皆様」に「心配をかけた」ことを謝罪しているのですが、どちらも抽象的な内容です。
TV番組に出演していたり、ライブもおこなっていたようですから、これらが中止に追い込まれて直接的な金銭被害がでているのに、その関係者に対する言葉ではありませんでした。
これでは土下座ではありません。単に頭を地面にこすりつけただけの行為になります。
反省の気持ちは伝わりますが、あの光景を見た関係者の方々の気持ちは複雑だったのではないでしょか。
「俺たちに対する謝罪ではないのだな」と思われても仕方がありません。
結果として、あの土下座は大失敗だったと思います。
世の中を騒がせたということで頭を下げるだけでよかったはずです。
土下座をするなら関係者への謝罪廻りの時でしょう。
それでも効果自体はあまりないと思います。
関係者の人が知りたいのは、どれだけ賠償してくれるのかと、どうやって再発防止するかの方でしょうから。
何より、あの光景を見たファンがどう感じるか、もうすこし思い至ってもよかったのではないかと思います。
さて、日本語レッスンでの説明ですが、土下座自体まず日常生活では行わない行為ですが、その失敗例として使うことにします。
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