日曜の夜はいだてんからノーサイド・ゲーム。
いだてんは、ロス五輪で銀メダルを獲得した前畑選手に、永田東京市長が激励とも嫌味ともとれる言葉をかけるシーンで終わりました。
こういう視聴者が見ていてイラッとするシーンを演じさせたら、イッセー尾形さんは天下一品だと思います。
他にもいだてんには芸達者な役者さんがたくさん出ているので、十分楽しませてもらっている私はよろこんで受信料を払いますけどね。
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ノーサイド・ゲームは、主人公の君嶋が収支改善について日本蹴球協会にケンカをふっかけましたね。
これは日本という架空の国での、ラグビーという架空の競技のドラマですから、実在の日本ラグビーフットボール協会(以下、日本協会)とは関係ありません。
とわかっていても、ドラマのプラチナリーグと実際のトップリーグとの違いについて気になってしまいます。
2019年のトップリーグの規約はこちらです。
↓↓↓
https://www.top-league.jp/wp-content/uploads/2019/05/kiyaku_2019.pdf
プラチナリーグは主催がどこか明確に示されていませんが、トップリーグの場合は日本協会の主催です。
各チームは購入枚数・金額に応じて日本協会から分配金を得られます。
チケットが売れようが売れまいが関係ない、とまではいいませんが、少なくともチームが血眼でチケットを捌く必要はありません。収益にあまり関係ないからですね。
その代わり、チームの交通費や試合の運営費用は日本協会持ちです。
チームは自分のところの経費だけを気にすればいいことになります。
一方、プラチナリーグでは各チームが日本蹴球協会からチケットを仕入れ、それに利益分を上乗せして販売するように見えます。
14億の経費を回収するだけでも、遠い道のりです。
プラチナリーグは全部で16チームありますから、総当たりとなると1シーズンで15試合になります。
ざっと1試合で1億の利益が必要で、儲けは両チームで折半とすると入場者2万人で1万円の利益が必要になります。
となると、チケット代は12,000円~15,000円くらいと見込まれます。
この入場料ではちょっと見に行く気はしませんね。
ドラマで君嶋はホームアンドアウエーで試合を行うと言っていますが、それでも倍になるだけなので7,000円程度。ちょっと厳しいですが熱心なサポーターなら出せなくもありません。これを狙ったのかもしれません。
ところが。
試合を行うのは1週間に1試合が限度ですから、最低でも30週、半年以上です。何週間かに1回は休養の週が必要ですから、ほぼ1年中試合していることになります。
絶対に無理です。選手の身体がもちません。
「試合数が増える」とサイクロンズのGMが反対していましたがこちらの方が正しく、君嶋は素人以下と非難されてもしかたがありません。
1年間何やっていたんでしょうね。
入場料だけで収益をあげるのは無理なのです。
君嶋がやるべきことはJリーグを模範とすることでしょう。プラチナリーグの価値をあげ、有料のネット配信会社と契約する道を探っていくのが最善だと思われますが。
地上波のTBSでその結論を出すのは無理でしょうね。
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