おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

政治版仁義なき戦い

先日、俳優の宍戸錠さんが亡くなったことを報じるニュースの中で、映画の仁義なき戦いで演じていた映像が使われていました。
あれ、でてたかなと思っていたら、出演したのは最後の完結編だけだったようです。

 

仁義なき戦いは、戦後の広島やくざ抗争を描いた映画。
私が子供の頃の映画なのでビデオだけでしか見ていませんが、とにかく文句なしの面白さ。
もし見ていない人がいたら、絶対にみるべき映画です。
もっとも、広島出身の友人によると、あの映画のおかげで広島のイメージが悪くなったと怒っていましたが。
 
この映画の何がいいかというと、悪役のキャラ立ちのすばらしさでしょう。
特に金子信雄さんが演じた山守組長は、気持ちいいくらいのいやらしさ。
人の上に立つ身分ながら、とにかく自分の身を守るために子分同士を抗争させるように仕向けます。
 
大なり小なりどの組織でもいますよね、こういう人。
上司は指示を出す立場ですが、実際に仕事をするのは部下たち。
いわば上司は部下たちのお神輿です。
 
映画ではキレた組員がこの組長に向かって言い放ったのが、
 
神輿が勝手に歩ける言うんなら歩いてみいや、おう!
 
という一言。
パワハラもどきで悩んでいる人は、上司にこの言葉を一回ぶちまけてみてはどうでしょう。
結果に責任は持ちませんが。
 
さて、その広島でいま注目を浴びているのが国会議員の河合克行・案里夫婦。
公職選挙法違反の疑いで塀の上をふらふら歩いている状態。
外国企業からお金をもらったIR疑獄とちがって、法律違反ではありますが自分のお金をちょっと多めに払っただけの話。
なんでそんなに大騒ぎするのだろうと思っていたら、こんな話が出てきました。
 
昨年の参院選自民党本部から選挙資金として、新人の案里候補は1億5千万円提供を受けたのに、6選を目指した候補には10分の1の1500万円。
逆ならわかりますが。
1500万円の候補はあえなく落選です。
落選候補がなんでこんな仕打ちを受けたかというと、その昔安倍首相に弓を引いたからだとのこと。
案里議員は、このへんの事情がどこまでわかっていたか。
 
この記事が事実だとしたら一国の首相がなんとも器の小さいことですが、そんなことで落選させられた方はたまったものではありません。
今回の公選法違反は落選した候補が意趣返しでリークしたとみるのが自然でしょう。
自分が当選して、片方が落選した時点でそれなりの仕返しは考えられる話。
その備えを怠った案里議員は脇が甘いですが、党も落選者に因果を含めるなどしなかったんでしょうか。
 
おまけに、安倍首相は代表質問でこの件は本人が説明すると突き放しました。
これって、まさにヤクザの鉄砲玉扱いそのもの。
当選した時は天下とった気分だったでしょうに、大いなる勘違い。ある意味哀れな人です。
案里議員は「自分は党の指示にしたがっただけなのに」という気持ちでいるんじゃないでしょうか。
ただの捨て駒に全体の説明なんかできるわけがありませんし、自分だけが悪者扱いされている現状をどう考えていますかね。
 
下手をしたら塀の中に落ちる可能性が出てきた案里議員。
安倍組長、もとい安倍首相に広島弁
「神輿が勝手に歩ける言うんなら歩いてみいや、おう!」
くらい言ったら面白いんですけどね。
 
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