おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

オンライン授業をやろうとするといろいろ大変です

東京では小中高の学校の休校がまだ続きます。
連休明けくらいで解除できればいいのですが、そこで終わるのか誰もわかりません。
さすがにこれ以上放置はできないとばかりに、オンライン授業の話がでてきました。
まあ、例によって前例にないことを考えるのは苦手な役人の方々ですから、授業の注意事項などガイドラインのようなものを作るのはちょっと無理でしょうね。
現場の先生たちが作っていくしかないかもしれません。

今の学校の1クラスの人数がどのくらいかはわかりませんが、東京では30人くらいいるんでしょうか。
オンラインレッスンといっても、教師が一方的に話すだけならそう難しくはありません。
LIVEで流せばいいだけですから。
問題は教師と生徒、または生徒同士で話をしなければならないような授業の場合。
教材にしても授業の進め方にしても、教室のやり方はそのままでは使えないことが多いと思います。
というのも、私自身が日本語のレッスンで、いきなりオンラインでの対応を求められたから。
 
日本語教育の、特に初級レベルのレッスンはかなりパターン化されています。
語彙は絵カードを使って導入、それから学習する表現を説明し、教師が言った後を全員でリピート、個人毎にリピート、タスクへと進みます。
 
大枠は決まっていても、進め方はそれこそ教師毎に違います。
イラストが得意な人は説明しながらホワイトボードに書いていきますし、タブレット端末に写真を入れて説明する人もいます。
 
ちょっと前に流行った表現を使うと、教師毎にルーティーンがあるのです。
これは大人数を目の前にした対面でのレッスンで、試行錯誤の上で一番やりやすい方法として落ち着いたもの。
これが崩れると経験豊富な人でもちょっとつらいです。
学習者がどんな感じでレッスンを受けているのかしっかり観察しながら進めますから、これがわからないと一方通行の授業になり、効果があがりません。
オンラインではどうしてもこの状態になってしまいます。
 
多くても10人くらいの日本語学校とは違って、小中学校はもっと多い人数の、心身共に不安定な子供たちを相手にするのですから、先生方の大変さは想像できます。
教室という閉ざされた空間の絶対君主としての立場から、ディスプレイの中に映っているだけの存在になりますから、生徒はあまり言うことを聞かなくなるんじゃないかな。
 
やっぱり、一度でも直にあえばどんな人だかわかります。
オンラインでしかやらないというのではなく、週に1回午前中だけでも教室で顔を合わせた方がお互いやりやすくなるはず。
そうすれば、慣れない中でもよりよい授業の進め方が工夫できるのはないかと思います。
 
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