新型コロナは正しく恐れましょう

世界中で猛威をふるう新型コロナウイルス。
私が日本語を教えている外国人の学習者さんの会社の人で、半分鬱病になっている人がいるそうです。
確かに、TVをみてもネットをみてもコロナコロナ。
外に出るな飲みに行くなと気持ちが落ち込むことばかりです。
これではウイルスに感染する以前に身体が参ってしまいます。

でも気にしても相手は目に見えないウイルスですからどうにもなりません。
われわれができることは、手を洗う・三つの密を避ける・なるべく家から出ないということを守るくらいです。
それ以外は自分でコントロールできることを越えてしまいます。
自分で管理できないことを思い煩っても体に悪いだけ。

 

何に悩むのは人それぞれでしょうが、やっぱり一番多いと思われるのは自分が感染して死んでしまうのではという不安ではないでしょうか。
なので、ほんの気休めですが「新型コロナで死ぬ確率」はそう高くないという記事が雑誌の週刊現代に掲載されていたのを紹介しましょう。

gendai.ismedia.jp

日本ではコロナウイルスに感染した人が亡くなる率が、4月5日現在で2.3％だそうです。
よく知られているとおり、日本では検査数が足りませんから、実際の感染者数は多くなることから致死率はもう少し低いはずです。
週刊現代の記事では致死率は1％、死者数は1000人程度と想定しています。

この死者数を年間の日本の死者数136万人で割ると、0.07％という数字になります。
つまり、今年日本人が「新型コロナで死ぬ確率」が0.07％になるそうです。

 

この数字、火事で死ぬ確率と同じだそうで、新型コロナに感染したらどうしようという心配は、火事になったらどうしようという心配とほぼ同じ。
火事は自分が用心していても隣家からのもらい火の可能性もなくもないですから、新型コロナと似ています。
ちなみに交通事故の数字は0.26％。
こちらの方がはるかに高いですね。

 

一番死ぬ確率が高いのががんです。
39万人近くですから実に28.3％。
新型コロナのざっと40倍です。
がんにならないための工夫はいろいろ言われていますが、それでも日本人の死因の第一位ですから手ごわい敵なのは確かです。

 

それに比べれば、ほぼ対策がわかっている新型コロナはかわいいものともいえるはずです。
他に心疾患15.28％、脳血管疾患7.94％には遠く及ばず、自殺1.47％よりもずっと低い数字です。

 

そんな低い確率のものに、必要以上におびえてしまうと他の病気になってしまいかねません。
まずは自分でできることをやって、他人に感染させないという意識で日々過ごすということにつきるんじゃないでしょうかね。

 

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