おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

訪日外国人が無理なら在日外国人がいますけど

上級者向けの日本語レッスンでは、ニュースを使ってディスカッションをすることがあります。
16日に使ったのがこちら。
政府が目標にしていた、2020年の来日観光客数の目標4000万人の記載が消えたというもの。
そりゃあ、1年の3分の1を終わったところで、目標の10分の1しか達成できておらず、それも規制がかかる前の2か月分を含んでの数字。
今後再開できたとしてもビジネス客を中心に1日数百人程度らしいから、達成は絶対無理。
ありえない設定ですが9月に全面解禁されたとしても、4か月で4000万人近くを集める必要があり、1か月で1000万人弱、1日あたり30万人強必要な計算になります。
 
でも痛々しいのが、「20年に4千万人という目標に向けてやっていくスタンスに変わりはない」とのコメントを出していること。
立場上、言わざるをえないのはわかりますが、物理的に無理なものは無理。
 
学習者の人たちも、あきれていました。
状況が変化した以上は、目標を変える必要がありますからね。
どうも、日本の役所はこの点が苦手のようです。
年度頭に作った目標達成に向けて努力する姿は美しいですが、無理が通れば道理が引っ込みます。
下手をすると、また改ざんやら虚偽報告やらが起きてしまいかねません。
ここは軌道修正して、あらたな目標をつくるべきでしょう。
 
訪日外国人観光客の増加で観光公害が言われ始めて久しいです。
日本で働いている外国人の人は、多少なりとも日本の習慣やマナーについて理解があります。
自国民が観光地で行っている行為を恥ずかしく思っている人は多いです。
そのせいか、京都に行ったことのない人は意外と多いんですよね。
 
今の状況は、こういう人たちにとって絶好のチャンス。
日本人顔負けの弾丸ツアーが多い訪日客とちがって時間があります。
彼らにじっくりと日本の良さを経験してもらうのに、これ以上のタイミングはないでしょう。
在日外国人向けのなんらかのサービスを早急に考え、実行すべきです。
例えば、日本在住者では買えないJRの乗り放題パスを、在留カードを持っている人なら買えるようにするとか。
日本に来られない人を待っていても時間のムダですからね。
 
10万円の給付にしても、GO TOキャンペーンにしても、日本人にしか意識が向いていないように思います。
2019年6月末現在で、在日外国人の数は約283万人。
実際には在日2世、3世の韓国籍の人なども多いので単純ではありませんが、それなりの市場規模です。
スルーするのはあまりにももったいないんですけどね。
 
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