おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

「下止まり」ってどういう意味?

日本語教師にとって待ち遠しい調査結果が発表されました。
文化庁が毎年行っている「国語に関する世論調査」です。

特に慣用句の使い方のところ。
間違った意味で理解しているものがどれだけ多いかはいつもチェックしています。
ことしは「敷居が高い」とか「浮足立つ」とかが対象です。

 

www.nikkei.com

 


敷居が高いは、偉い学者さんも間違った使い方をしている人がいます。
「値段が安くなれば敷居が低くなる」とかですね。

TVではインタビューなどで字幕表示がよくされます。
ら抜き言葉は「ら」を補ったりしていますが、さすがに言葉そのものを置き換えるのは無理。
かくして、誤用がひろまっていくんでしょうね。

 

コロナ対策の司令塔、尾身会長が全国のコロナの感染状況について「下止まり(したどまり)している」と表現しました。

 

www.youtube.com

 

「下止まり」という言葉初めて聞きました。
辞書にもありませんので、おそらく尾身会長の造語。

 

字面だけみると、数字が減ってそのままの状態ということでしょう。
でもそれなら「下げ止まり」という言葉があります。
下げ止まりの意味は広辞苑だと、
「物価・相場などが下がり続けて、これ以上下がらない水準になること。」
とあります。

 

下げ止まりを使わなかったのは単にまちがえたのか、下げ止まりの状況ではないので別の意味でいいたかったのか。
これは本人でないとわかりません。

尾身会長には文化庁ヒアリングしてくれないかな。

 

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