みずほ銀行がまたシステムトラブルです。
一部ATMで通帳やカードが戻って来なくなったとのこと。
利用者にしてみれば、お金が必要だからわざわざ日曜日におろそうとしたのに、とんだ災難です。
どうやら原因は定期預金のデータ更新の障害とわかったようですが、月曜の朝までには復旧させなければならないので、何百人もの人が徹夜作業になることでしょう。
私も前職はIT技術者ですから、今回の障害対応の大変さは大体想像できます。
まずは復旧のための緊急対応を行います。
これは時間との戦い。
復旧作業のスケジュールを分単位で組み立て、チェックポイントを決めるはずです。
もしチェックポイントを予定通りに通過できず、遅延が見込まれるようならどこかで稼働再開をあきらめることになります。
このあたりは障害のレベルに左右されますが、原因がわかっているので目途はついているはずです。
でも問題はこの後。
ATMが吸い込んだままの通帳やカードを返さなければいけません。
取りに来いというわけにはいかないだろうなあ。
菓子折りの一つももって支店長あたりがお詫びに行くんでしょうね。
客の矢面にたたされる窓口の人は当面はクレーム対応に追われそうで、気の毒です。
システム担当の人たちは、再発防止のための恒久対策を考え、実装することになります。
これはどうして障害が発生したのか、徹底的に原因を究明しなければなりません。
そのうえで、今後この障害が起きないように対策を考えることになります。
さらに、このくらいの障害になると金融庁から呼び出しがかかります。
頭取さんもこってり絞られるでしょうね。
人間が作っている以上、どんなシステムでも完全なものはありません。
障害は起こりうるものとして運用しなければいけません。
特に今回は顧客に迷惑をかけているわけで、この後にどんな対応をとるかが大事になります。
過去2回大失敗をしているみずほがどんな対応をするでしょうかね。
もうひとつ、絶対に起きそうなのがみずほの行員を騙る詐欺。
「障害対応の結果、使えなくなったカードが出来たので回収に伺いました。」とか。
これを防ぐためにも、月曜の早朝にでもみずほ銀行としての対応策を大々的に公表しなければいけませんが、間に合っていますでしょうか。
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