「記憶にございません」が流行語になったのは1976年。
国会でのロッキード事件の証人喚問で証人が何度も繰り返したから。
それから45年経過して再びです。
役者はずいぶん小粒になりましたが。
都合の悪いことは記憶をなくすのに、都合のいいことはしっかり覚えています。
会話の内容のような細かいところまで覚えているのなら、他のことまで覚えていないとおかしいんだけどなあ。
でもこの役人さんたちは、何から何を守っているんだろう。
モリカケの時はわかりやすかったんですけどね。
野党もマスコミも攻めやすい総務省に集中しそうですが、もう一つ忘れてほしくない話題がCOCOA不具合問題。
最新のAPIに対応できておらず、AndroidやiPhoneの最新版では動かないそうです。
理由は不具合の対応を優先したからだそうです。
これは日本中のIT技術者が怒りだす内容です。
たしかに、バグ修正と機能追加とを同時にやるのは難しいのはわかります。
でもそんなのは普通の話。
言い訳にすらなりません。
せめて最初に不具合がわかったときの修正スケジュールの時に言わないと。
平井大臣は立場上こう言ったのだろうけど、バカ丸出し。
まったく管理していないことがわかります。
ついでに平井大臣はこんなことも言っています。
不具合が発覚した時に言ったのが、COCOAの不具合は永久になくならないと。
ソフトウエアにバグはつきもので言葉自体は間違っていないけど、日本のITの司令塔の立場の人が口が裂けても言ってはいけない言葉。
COCOAは国が整備して国民に使ってもらうために作ったアプリ。
そのアプリには不良が絶対あると言われて、誰が安心して使うものか。
車にリコールは珍しくありません。
だからと言って、車の営業の人が「この車は故障して事故を起こすかもしれません」とか言うわけがない。
平井大臣の仕事はバグを起こさない開発チームを作り、バグがわかった時にすぐに対応できる体制を整える事だと思うんだけどなあ。
IT技術者のOBとして、平井大臣の会見を見ているとため息しかでてこないんですよねえ。
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