おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

「中高生の基礎英語 in English」が楽しみだ

もうすぐ新年度。
本屋さんでNHKの語学講座のテキストが並ぶのが4月の風物詩。
昔の文法解説中心の語学講座と違って、現在は何々ができるというレベルを想定した番組構成になっています。

これはNHKだけではなく、日本語教育も同じ。
ヨーロッパで定めたCEFRという6段階のレベル分けでカリキュラムを組むのが現在の主流のやり方です。

 


ほとんどの中学生が聞いていたであろう、基礎英語。
今年からずいぶん変わりました。
基礎英語という名前こそ残っていますが、小学生・中学生レベル1・中学生レベル2・中高生という4つに分かれました。

このうち私が興味を持ったのが、中高生の基礎英語 in English。
CEFRではA2・B1レベル(下から2番目・3番目)。
番組の進行はすべて英語での放送になるようです。

www.youtube.com


ずいぶん思い切った感じがしますが、外国語教育では普通のこと。
学習者の母語ではなく対象となる言語で説明するのを直接法といい、私も日本語を教える時は日本語で教えています。


ただ、直接法の場合はわからない言葉でわからない言葉を教えるので、学習者のこれまでの経験から連想できるものでないと理解してもらえません。
そのためには、学習する表現がどのような状況で使われるのか、またどんな語彙が使われるのかを事前に把握しておいてもらう必要があります。
それがなければ耳から入ってくる外国語はただの雑音にすぎません。

ここが教師の腕のみせどころ。
学習者のバックグラウンドや過去のレッスン内容などから導入時のストーリーを組み立てます。
うまくいけばレッスンはスムーズに進む反面、失敗したらリカバリが大変です。
一番むずかしいところであり、楽しいところでもあります。


その点テキストを見る限り、中高生の基礎英語はちょっとユニーク。
TVなら絵カードとかを使えますが、ラジオは音声だけなので音だけで認識してもらわなければなりません。
ここでは生徒役の人にキーワードを言わせて、それがどんな意味なのかをいろんな例を使って解説していっています。


うむ。
このやり方は参考になるかもしれない。
特にオンラインのレッスンの時、絵カードを使うのはなかなか難しい。

英語の勉強というより、教え方の勉強としてきいてみることにしよう。


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