おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

ラグビーワールドカップの時の熊谷市のようにはいかないか

小中学生がオリンピックを見に行く話、まだ有効だったんですね。
すっかり無くなったと思っていましたが。

news.yahoo.co.jp

 


「学校連携観戦プログラム」という名前のようですが、目的が何かよくわかりません。
2018年の資料には、
自治体や学校単位でチケットを購入してもらい、次世代を担う若者に、より多く会場にきてもらうことを目的とした事業」
とあります。

https://www.mext.go.jp/prev_sports/comp/b_menu/shingi/giji/__icsFiles/afieldfile/2018/11/01/1410415_06.pdf

会場に来てもらうのが目的とは、ちょっと意味がわかりません。
ただ会場に行くだけ、ですからね。

世界一流のアスリートの競技を見て色々考えてもらうとか、各国の応援風景を見て異文化を感じてもらうとか、そういったものはないようです。

こんなうすぼんやりした目的だったら、行きたくないという学校が続出するのもわかります。
行って何するんだという話ですからね。


これとつい比べてしまうのが、2019年のラグビーワールドカップの時の埼玉県熊谷市の取り組み。
会場として3試合組まれていましたが、市内の小学生を招待しました。
試合前の国歌斉唱の時、小学生たちが力いっぱい歌っていたのはいまでも語り草です。

mainichi.jp


観戦する国のことをいろいろ調べたでしょうし、国歌の意味や発音など大人になっても気にかけないようなことを勉強したことでしょう。
その勉強した国の選手たちの、国の誇りをかけた真剣勝負を観戦したことは一生の思い出になったと思います。
私はアルゼンチン対アメリカ戦を観戦しましたが、小学生が両国の国旗を打ち振って一生懸命応援している姿は、微笑ましくも感動的ですらありました。


もし、ホストタウンとしてどこかの国のベースキャンプとなっていたら同じようなことができたと思いますが、キャンセル続出の現状ではちょっと無理。
スカスカのスタジアムで、思い入れのない国の選手の競技を見てもどれだけ興味をそそられるか。


まあ、「こんなオリンピックにしちゃだめだよ」という失敗例を見て考えてもらうのであれば、そこそこ意義はあるかもしれませんが。