IT業界ＯＢの私。
デジタル庁には結構関心があります。
デジタル庁のデジタル監に内定していた伊藤穣一氏の起用が白紙になったようです。
能力に疑いのない人ですが、スキャンダルに巻き込まれていた人ですから、この先いろいろ言われるのは間違いなく、見送りは正解でしょうね。
これで9月1日に発足するデジタル庁には、事務方トップ不在になりそうです。
ワクチン接種記録システムを作り上げたのはデジタル庁のメンバーらしいので、優秀な人材は揃っているようです。
デジタル監はそれを束ねる人。
伊藤氏でなくても優秀な人はいくらでもいます。
問題はそんな人たちがやる気になるかどうか。
ネックになるのが、おそらく初代のデジタル庁長官になるだろう、平井大臣。
ABEMA TVで国と地方自治体が共通したシステムを進めるとバラ色の未来になるような夢を語っていますが、ちょっと甘いと思います。
システムを共通化するにはデータの一元化が必要。
現行のシステムからのコンバートが必要になります。
1か月や2カ月ではまず無理。
システムの共通化ありきだと、必ず現行の住民サービスの何を切り捨てるかの判断を迫られます。
その責任を取らされるのがおそらくデジタル監。
たぶん来年には平井大臣はいませんからね。
大風呂敷の後始末が必至なのに、手を上げる奇特な人がいるかどうか。
平井大臣が責任を取ると言えば、でてくる人もいるかもしれないけど、政治家が言う「責任」は辞書に書かれている責任とは違いますからねえ。
