少し前だけど、サントリーの新浪社長が45歳定年制度を口にして、ちょっとした騒ぎになりました。
いきなり今の65歳定年から20年も短縮するわけではないでしょうが、将来はそれが普通の世の中になるべきではという話です。
45歳定年だと、大学出て約20年でさようなら。
この道何十年というような職人が必要な仕事はともかく、デスクワークが仕事なら20年たってどれだけ生産性があがっているかはなんとも。
コロナ禍で世の中が一新されたように、何かの拍子にこれまでとは違ったビジネスに進んで行くことはまず間違いありません。
65歳まで同じ会社で働けるとは考えないほうがよさそう。
私はITの仕事をしていましたが、新入社員の時に学んだプログラム言語はCOBOL。
インターネットやPCの普及で、10年くらいたったらCOBOLを使ったシステム構築は激減しました。
なので、私はプログラマーとしては10年もやっていないことになります。
その後はプロジェクトマネジメントとか、システムの運用とかの仕事をしましたが、プログラミングの仕事しかなかった会社はかなり苦しかったと思います。
これからはいろんな業種で同じことが起こりそうです。
プロスポーツ選手の引退は45歳よりも低い年齢だし、辞めたあとのキャリア設計を考える人たちの範囲が増えるだけとも言えます。
会社ならリストラができるけど、国民はリストラできません。
余った人をどうやって食わせるのかは、日本を今後どうしていくかのデサインそのもの。
そのデザインが総選挙での各党の公約のはず。
ただ、相変わらずバラマキ政策がほとんど。
ばらまくお金は無限にあると思っているんでしょうか。
自民党でも野党でもいいけれど、高齢者が溢れかえる10年後に日本はこれで食っていくというような公約作ってくれないかなあ。
45歳で辞めてもセカンドキャリアに向かえるような仕組みがあれば、みんな安心するはずですが。