おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

システム移行作業の切り戻しは難しいんですよねえ

14日に起きた障害についてドコモが原因と対策を発表しました。
新しい環境への移行工事を行っていたところ不具合が発生し、もとの環境に戻す作業を行っていた時の障害だったようです。

 

www.itmedia.co.jp

 

発表された資料では時系列でどのようなことが起きていたか詳細に記録されていて、作業していた人たちの緊迫感が手に取るように分かります。
一般に発表される資料で、ここまで細かく書かれた内容はあまり見た記憶がありません。

都合の悪いことを隠してしまうと、報告のどこかで矛盾が発生することがあります。

包み隠さず公開することは勇気がいりますが、大事なこと。
謝罪会見としては、極めて妥当な内容だったのではないでしょうか。
みずほ銀行はえらい違いです。


システムの移行作業は、新規の導入よりも遥かに難易度は高いです。
これまで動いているサービスをとめてはいけないからです。

私も昔、絶対に失敗してはいけないシステム移行作業を行ったことがあります。
ただ、その時にはシステムを止めて何時間かかけての作業でした。
今回のドコモの作業はサービスを提供しながらの作業だったわけで、かなり難しかったと思います。 



中でも難しいのは、途中でうまくいかなくなることがわかった時に、元に戻す作業(IT業界では切り戻しと言います)をどうするかです。
すでに環境が変わっているものがあり、その影響を見極めてシナリオを作らなければなりません。
今回の移行作業では、この切り戻し作業の見積もりが甘かったとドコモは発表しています。



対策として、手順書の見直しを10月末までに行うとのことです。
できれば見直した後の手順書も公表して欲しいところです。 
ドコモでうまくいく手順書であれば、日本中どの企業でもうまくいく手順書だと思います。
見てみたいなあ。
もうIT業界に戻ることはない私ですが、気になるんですよね、こういうの。