日本語のレッスンで使うテキストには当たり前ですが、会話文が掲載されています。
男女の会話が多いのですが、「~のよ」とか男性が使うとちょっとどうかなというような表現も含まれます。
外国人の女性の生徒さんには男女の表現の違いが気にいらない人もいて、女性特有の表現なら使いたくないという人も実際にいます。
そういう人には、男女どちらでも使える表現で話してもらいますが、実際に使われている表現ということは釘をさしますね。
でも実際、言葉のジェンダー表現はかなり神経を使わなけばいけない時代になっているようです。
MXTVの「5時に夢中!」をみていたら、NGとなるジェンダー表現の特集をやっていました。
・対になる言葉がないものはだめ
例えば「女子力が高い」はあっても「男子力は高い」という言葉はありません。
女子力という言葉には、女性はかわいくなければならないという価値観の押しつけになるからだそうです。
・性別を用いた集団名称は使わない
「女医」「女性起業家」「リケジョ」など。
医師は男性だろ、というバイアスを助長しかねないから避けたほうが無難とのこと。
・「でも」「だから」「なのに」「ならでは」は使用しない
「女性でも運転が上手」と使うと、これもバイアスを助長してしまうそうです。
つい使ってしまいそうですが、男性女性ではなく人として見なさいというのが専門家のアドバイス。
普段使うのはそれでもいいけど、問題はもう定着している表現。
内助の功とか、そのうち辞書からなくなってしまうかもしれないな。