日本語を学ぶ外国人が悩ましく思う日本語の表現は多々ありますが、おそらく一番悩まれるのが助数詞の多さ。
「個」「台」「匹」「頭」などなど。
細長いものは「本」と教わったから、箸もそうだろうと思ったら「膳」だったとか。
箸は一対になって初めて一膳になるので必ずしも間違いではないのですが、なかなか理解するのは難しいでしょうね。
まあ、英語では眼鏡はglassesと複数形になるので、おあいこかな。
あと、生物無生物の表現もあります。
例えば「ある」と「いる」の違い。
原則は人間・動物が「いる」で、それ以外は「ある」。
でも、「駅前にタクシーがいるよ」などの例外もあります。
さらにこれらがダブルになったものもあります。
例えばこいのぼり。
ニュースでは、「90匹のこいのぼり」とか表現されています。
「匹」は、広辞苑だと獣・虫・魚などを数える語で、大きな動物では「頭」を使います。
犬は一匹ですが、馬は一頭のように。
こいのぼりは生物ではないので「匹」を使うのは不適切ですが、生きているようにも見えるので、まあこれはわかります。
ただ、どうみても映像のこいのぼりは馬よりも大きそう。
使うなら「頭」なんでしょうが、こいのぼり一頭とはまず使いません。
このあたりは論理的に決められるものではないのでそのまま覚えるしかないんですよね。
日本語教師としては、「そのまま覚えろ」はちょっと負けの気分。
質問がきたら、ちょっと嫌だな。