おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

誤用表現を大々的に使われるとこちらが恥ずかしくなる

朝のTV番組で、「寸暇を惜しんで働く」「寸暇を惜しまず働く」、正しいのはどっち?
というクイズをやっていました。

それぞれの言葉の意味は漢字を見ればわかるのでそれほど難しくないはずですが、誤用が多いようです。
正しいのは「寸暇を惜しんで働く」の方。

 


寸暇とは「わずかのひま」ですから、ちょっとの時間のこと。
ちょっとの時間も無駄にしないようにするのですから、「惜しんで」になります。
「惜しまず」だと、無駄にしても構わないという意味になってしまいます。

と、頭ではわかっていてもつい間違えてしまうこともありますね。


ちょっとしたケアレスミスなら笑い話にもなりますが、堂々と間違った意味でTVCMを展開されると、ちょっとどうかと思います。


最近よく見るようになったTELECYという会社のCM。

www.youtube.com


「TVCMは敷居が高い」と言っています。


敷居が高いは、不義理または面目ないことなどがあってその人の家に行きにくいことを示す表現。
お客さんを怒らせて、その会社から出禁をくらった営業とかが使うもの。


ところが、このCMでは100万円から作れるなどと伝えていますので、高級過ぎたり上品過ぎたりして入りにくい、というような意味合いで使っています。
使うんなら、「ハードルが高い」でしょうね。


敷居が高いは、10年以上前に文化庁が行っている言葉に関する世論調査でもでてきた表現。

当時の10代~30代の7割以上の人は、本来の意味とは違う意味で使っていました。

 

www.bunka.go.jp


この年代の人たちがそのまま年齢を重ねてこのTVCMを作ったとしたらうなずけます。
仲間内での会話ならともかくTVで大々的に誤用表現を放送されると、見てるこちらが恥ずかしくなります。
CM作成を請け負う会社のCMがこれは、しゃれにならないんじゃないかな。

私としては、日本語を勉強中の外国人の人が見ないことを祈るばかりです。