朝ドラの「ちむどんどん」。
回を重ねるごとに非難轟轟で、演じている役者さんたちが気の毒になるほど。
私も朝ドラが習慣になっているから見ていますが、概ねネットの声には賛成です。
ここ何作か優れた内容のものが続いたので、それが標準だとみんな思っちゃったんでしょうね。
作り手が違えば作品も違うもので、もうあまり過大な期待はしないようがよさそう。
最近になってようやく気づいたのですが、「ちむどんどん」は週の途中に大変なトラブルが起きますが、金曜日には奇跡がおきて必ず解決してしまいます。
これが毎週繰り返し。
毎回同じように終盤に大逆転してハッピーエンドに終わるのは、「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」と作りは同じ。
途中まで庶民が悪代官や悪徳商人にいじめられますが、黄門様や将軍吉宗があっという間に解決してくれます。
荒唐無稽な設定にもかかわらず、ラストがわかっているからこそみんな安心してみていたのでしょう。
「ちむどんどん」も同じ気持ちでみれば腹も立たないんじゃないかな。
今週もニーニーが金銭トラブルを起こしましたが、もう何度目か覚えていないほど。
これは由美かおるの入浴シーンと思えば、通常運転みたいなものでかえって安心できそう。
どうせ金曜日にはすべてうまくいくのだから、途中のドキドキもスパイスのようなもの。
水戸黄門を途中で腹を立てて見なくなる人はいないのと同じで、週の最後まで引っ張る構成にしているのではないかな。
「あれはどうした」「これはどうした」と気にしてはいけないドラマなんです、きっと。
大河ドラマの「鎌倉殿の13人」は、逆に絶賛の声が溢れています。
ところが、視聴率は11~13%程度をうろうろ。
一方「ちむどんどん」は15%を下回ることはほとんどありません。
ちょっと不思議ですが、おそらく私のように朝ドラの固定層が見ているのでしょう。
最終回まであと6週間。
同じような展開を6回見ることになりますが、文句を言いながらもどんな結末になるのか、みんな気になるんでしょうね。