三遊亭円楽・アントニオ猪木といった、一時代を築いた人が連日この世を去りました。
二人に共通していたのが、闘病中の姿を公にみせて、復活を目指していたこと。
正直見ているのがつらかったですね。
円楽さんは脳梗塞の影響でろれつが回らなくなっていたし、あの強かった猪木さんは難病でやせ細り身体も十分に動かせない状態。
エンタメ業界では、引退するとかつてのファンの夢を壊したくないと表舞台から姿を消す人も多いですが、二人は真逆。
どちらが正しいというわけではなく、生きざまの問題。
と、ここまで書いていたらTV朝日のサタデーステーションで猪木追悼特集。
在りし日のアントニオ猪木の映像が放送されていました。
中でも印象深かったのはモハメッドアリとの格闘技世界一決定戦。
割と長く尺をとって紹介していました。
ありとあらゆるプロレス技が禁止。
どんな試合になるかと思えば、猪木は寝っ転がってアリの足を狙ってキックを繰り返すだけ。
相手が立たなければ攻撃できないボクシングは何もできません。
結局、試合は同じことを繰り返すだけで両者引き分けに終わりました。
土曜日の午後に行われた試合。
学校から急いで帰って来たのに、見た直後は詐欺にあった気分になったものです。
でもいまみたら本当のガチンコだったのだなというのがわかります。
お互い負けたくないという気持ちが強くなればなるほど退屈な展開になるもの。
番組でも、その後の異種格闘技の行う場合のひな形になったと紹介されていました。
まあ、その後いろんな格闘技と行った格闘技世界一決定戦はちょっとどうかな、というのもありました。
プロレスは魅せてなんぼの商売ですから、しょうがないところもありますが。
なにはともあれ、お二人ともお疲れさまでした。