4日の朝の北朝鮮のミサイル発射。
家を出る直前だったのですが、TVは大慌てでしたね。
朝ドラまで飛んだようで、1日のルーティンが狂った人も多かったのでは。
ところで、この件での日本政府の発表に嚙みついた人がいます。
国民民主党の玉木雄一郎代表。
「落下」ではなく「着弾」という表現を使うべきというもの。
この人の参院選での経済政策はまったく賛成できないけど、これについてはいいことを言ったと思います。
たしかに落下だと自然に落ちてくるようなイメージがありますが、ミサイルは北朝鮮が意図をもって打ち込んだもの。
すくなくとも「落下」はふさわしくなさそう。
着弾を広辞苑で調べると「鉄砲から発射した弾丸がある地点に到達すること」とあります。
ただ地上だとしっくりくるけど、海上だとちょっと違和感。
そのまま海の中に沈んじゃいますからね。
かとって、他になにかいい表現があるかというと、なかなか難しい。
ニュースを聞いた側の深刻度にも関わるので、ちゃんとした言葉を選んでほしいところです。
ところで、TVに映っていたJアラートの対象地域。
北海道といっしょに、伊豆諸島に出されていたのはちょっと不思議でした。
太平洋のどこかに飛んでくるのかと思っていたら、どうやら誤作動。
原因は設定ミスだったようです。
訓練での設定がそのまま消されずに残っていたとのこと。
これで訓練がろくなシナリオや手順書もなしに行っていることがわかりました。
訓練環境と本番環境が同一の場合、本番環境から訓練環境、訓練環境から本番環境に移行するときは絶対にミスが起きないように作業手順を組み立てなければなりません。
手順書は幾人からレビューを受け、実作業は複数人でチェックしながら進めるというのはITの運用経験者なら誰でも知っていること。
それができていないということは、どうやら日本政府はJアラートはそんなに重要ではないという認識があるようです。
もしかすると、どうせまともに機能しないと思っているのかもしれない。
みずほ銀行のシステムトラブルは人為的なミスで徹底的に叩かれましたが、今回も同様のレベル。
これが本当に日本本土を狙ったものだったなら、取り返しのつかないことになっていたかも。
改善に取り組むのは当然だけど、その改善ポイントが妥当かどうかは誰が決めるんだろう。
本当ならデジタル庁なんだろうけど、どうだろうなあ。
国会でのいいツッコミどころですけどね。