3日の朝は北朝鮮のミサイルでJアラートが発動。
朝ドラが飛んでしまいました。
結果としては誤報のようになってしまいました。
政府としては、正常に動作していると説明していますが。
報道は、まあ批判的。
実際には通過予想時刻より後に通知されたわけで、普通に考えれば役立たずのシステム。
ITシステムではインプットのデータがあって、それを処理するプロセスがあり、アウトプットが出力されます。
政府の言う「問題はなかった」というのは、インプットを処理したプロセスが想定通りの動きをしたということ。
IT業界OBの私としては、気持ちはよくわかります。
システムがトラブルを起こしたとき、必ずしもバグが原因ではなく、想定以上のデータ量が発生していたりイレギュラーなデータがあったような場合があります。
お客さんには正直に伝えますが、使う側からすると関係ありません。
トラブルが起きたこと自体が許されないこと。
今回は、北朝鮮のミサイルが途中で消えちゃうなどの想定外の動きをしたと思われます。
現状のJアラートはそんな場合に対応できなかったんでしょうね。
だから、政府の見解はシステム屋の考えそのもの。
ここは最初に想定外だったことを素直に認めて、今後の改修への取り組みを言うべきではなかったかな。
一応、改修を検討すると言いましたが順番が逆。
世論の反発に押されて取り組むみたいなイメージになりました。
でも改修できますかね。
そもそもJアラートは消防庁の送信システムへの相乗り。
いろんな関係部署とすり合わせながら進めなければなりません。
全国瞬時警報システム(Jアラート)の概要 | 消防庁の組織および所掌業務 | 総務省消防庁
これだけ関係者が多いとボールの投げ合いは必至。
こういう時は強力なトップダウンが必要ですが、検討しかしない現政権ではまず無理。
近いうちにまたミサイルが飛んでくるでしょうが、今度は大河ドラマが中止になっちゃうかな。