おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

スタジアムのゴミ拾いが清掃員の仕事を奪うって本当かな

サッカーワールドカップのスタジアムで、日本サポーターのゴミ拾いがニュースになっています。
ドイツに勝ったこともあって、マスコミが必要以上に取り上げすぎの気もしますが。

かといって、世の中の逆張りで目立とうという人にはもっとイラっとさせられます。
例えば、この人。

 

news.yahoo.co.jp

 

なんでも、
「身分制社会などでは、分業が徹底しており、観客が掃除まですると、清掃を業にしている人が失業してしまう。文化や社会構成の違いから来る価値観の相違にも注意したい。日本文明だけが世界ではない」
らしいです。

 

身分制社会というのが具体的にどこなのか説明してほしいところですが、一応現在でも貴族制度があるのがイギリス。
そのイギリスの公共放送のBBCが日本サポーターの行動を取り上げていました。

 

 

World Cup 2022: Japan's fans clean up stadium after win over Germany - BBC Sport

 

最後の一文には「日本代表がワールドカップで敗れても、彼らのファンはすでに勝者である。」とまで書いていて、手放しの褒めよう。
サ・サンやデイリー・ミラーなら皮肉混じりでしょうが、BBCですからそんなことはありません。
世界で正当に認められているといっていいと思います。


私の記憶では、スタジアムでのゴミ拾いの嚆矢は初出場した1998年のフランス大会から。
現地の人にはかなり印象に残ったようです。


その9年後にラグビーワールドカップでサッカーと同じトゥールーズで試合が行われました。
現地ガイドの人がいうには、ゴミ拾いのおかけで日本のイメージは爆上がりのまま。
おそらくアウェーの雰囲気にはならないとのことでした。
実際その通りで、相手のフィジーには地元トゥールーズのスター選手がいたのですが、試合の終盤日本が逆転しそうなときにはJapon、Japonの大合唱で応援してくれました。


この経験から、ゴミ拾いの日本人をお人好しと決めつけているとは思えません。
本当に清掃員の仕事を奪っているのなら、清掃員のデモがあってしかるべきです。
日本のサポーターやメディア向けにそういったことがあったとは聞いたことがありません。

考えてみれば当たり前で、日本のサポーターが大挙して押し寄せるようなイベントが現地で開催されるのは数十年に一度のレベル。
その1回のために、仕事がなくなるわけがありません。
デマとまでは言わないけど、しっかり根拠を示して発信してほしいな。


まあ、日本のサポーターならゴミ拾いは当たり前となるのはちょっといき過ぎ。
そこそこで止まってほしいですけどね。