会社員時代、どうやっても間に合わせるのが無理なプロジェクトの会議にでたことがあります。
まだ若手のころで、ソフトウェア開発のプロジェクトマネジメント(PM)の手法などないも同然の時代。
「間に合うのか?」
「間に合うよう頑張ります。」
「頑張るじゃない。やるんだ。」
こんな会話が繰り返されていましたね。
科学的な管理手法とかありませんから、根性論の世界です。
こんなことでは残業100時間とかになるのも当然ですね。
いまでは新入社員研修でもPMのことは取り上げられているようで、よほどのことがなければ大失敗はないと思います。
ところが30年以上前に戻ったかのような会議の場面を映像でみました。
経済や資源について話し合っているロシア政府の会議。
プーチン氏、副首相を激しく叱責「ふざけているのか」 あえて“さらし者”に?
発言の内容がほとんど同じなので、笑ってしまいました。
担当者が3か月かかると言っているのに、トップは期限ありき。
ちゃんと3か月かかる理由を説明する必要がありますが、そんなことしたら更迭で済めばまだしも下手したら殺されるから無理か。
かくして見た目だけを整えるという一手にでることでしょう。
結果、どんな兵器が出来上がることやら。
戦争は負けたら国が無くなってしまうかもしれない国家の最重要プロジェクトのはず。
それがこんないい加減なPMしかしていないのだから、ロシアがうまくいっていないのもわかります。
ビジネスのプロジェクトなら大赤字になったら撤退だけど、こちらはそうもいかないでしょうね。
合理的に考えられる人ならそろそろ潮時なんでしょうけど。