日経新聞のコラム「私の履歴書」。
3月はJR九州相談役の唐池恒二氏。
国鉄からJRになった頃の話とか、なかなか興味深かったです。
今の若い人は知らないでしょうが、80年代始めまでの国鉄職員の態度はひどいもの。
客を客と思っていない連中でした。
組合の力が強すぎたのも原因でしょうが、唐池氏は労使交渉で地道に説いていったようです。
その結果、JRになった後は徐々にサービス面の改善が進んで行ったとのこと。
やっぱりリーダーで組織は変わるもの。
私の履歴書読んでいる限り同じJRであるJR東海元社長の葛西氏とは違って、唐池氏はカリスマで引っ張っていくタイプには見えません。
中に入り込んで、一緒に進んで行く感じに見えます。
それで腐りきっていた国鉄の雰囲気を一流のサービス業に変えてしまうのだから、やっぱり凡人ではできないこと。
他の人が同じ事をやってもうまくいかなかったんじゃないかな。
WBC日本代表の栗山監督もこれまでの監督とはちょっと違います。
メキシコ戦の前に言った言葉。
「とにかく選手たちを喜ばせてあげたい。それだけ。しっかり勝ち切れるように全力でやりたいです」
決戦を前にまなじりを決するような言葉ではありません。
伝えられる内容だと、チームは一丸となっていて極めていい雰囲気とのこと。
選手を第一に思う栗山監督の人徳もあるのでしょう。
もし、メキシコ・アメリカと連破して優勝したら、新しいタイプのリーダーとして注目されるでしょうね。
あと2試合、頑張ってほしいものです。