日本語のレッスンの宿題で、指定した語彙を使った文を作ってもらいます。
ところが最近は生成AIを使ったとおもわれる文を出してくる人が増えてきました。
レッスン中に作る文と、宿題提出の文のレベルに相当差があるからです。
別にテストでもないのにとあきれます。
自分で作らなければ日本語能力は向上しないのですが。
まあ、日本語に限らず外国語を学習することは、その言語の使いかたを勉強することに他なりません。
過去の膨大なデータを取り込み済の生成AIを使うのは合理的、と思われています。
でも実はそうでもないかもしれないという記事が日経に掲載されていました。
有料記事なので全部表示されていませんが、簡単に言うと過去の文献などを元にしている以上、過去の常識を元に表示される例が多いとのこと。
例えばビジネス関係は男性、家庭については女性に結びつけられるなど。
その結果、特に欧米の文化に基づいた文章になりやすくなってしまいます。
AIは地域特性や時代背景までは理解できないでしょうから、時代錯誤的な表現を出力する可能性があります。
日本語でも家内や嫁といった、妻を家に縛り付けておくような表現はやや時代遅れ。
それでも意味は通じるから日本語学習者は疑問も持たず使ってしまう。
結果、あの人の日本語はちょっと考えがズレているね、ということになりかねません。
本屋に行くと「ChatGPTを使った~」というような書籍が花盛り。
たしかに生産性はあがるだろうけど、100%そのままというのは危険。
しっかり理解したうえで使わないとね。