パリオリンピックは始まったばかりですが、おそらく今大会で一番記憶に残ることになるだろうシーンが阿部詞選手の号泣。
一般に日本人は感情を表に出すのが苦手。
勝っても負けてもぐっと内に押しとどめます。
それだけに今回の阿部詞選手ほどの号泣は初めて見たといってもいいくらい。
熱血的なラテンの人でもあそこまで泣かないのでは。
TVやネットでもこの話題でもちきり。
賛否両輪あるようですが自分の望まない結果になった時、あそこまで号泣した経験のある人はどのくらいいるだろうか。
少なくとも私はありません。
失敗しても「そんなもんだろ」という感じだったから。
その程度の努力しかしてなかったんでしょう。
でも阿部詞選手はねえ。
東京大会から世界中の柔道家に研究され、対策を練られてもことごとく跳ね返してきた。
そのための努力たるや。
「並大抵の努力ではない」なとの陳腐な言葉でまとめることはできないでしょう。
それもこれもすべてはパリでの金メダルのため。
それが目の前から消えてしまったのだから、そのショック度合いなど第三者がわかるはずもありません。
自分の心を守るためにもあの号泣は必要だったのでしょう。
兄の一二三選手のコメントだと、また兄妹で金メダルを目指すとのこと。
いやはやすごい精神力。
常人では心身共にもちません。
だからこそ世界をとれるのだろうけど。
4年後今回の号泣が実を結ぶかは、神のみぞ知ります。