朝ドラの「虎に翼」にどうもついていけなくなってきた。
7月までは楽しく見ていたのだけれど、8月くらいから結構社会的な主張が強くなってきた。
モデルとなった三淵嘉子さんは原爆裁判でアメリカの国際法違反を明言した人。
だからいま進行中の原爆裁判のところはいいのだけれど。
ここしばらくは女性の社会進出に夫婦別姓やLGBTなどを扱い、今週からは認知症が加わりました。
たぶん介護の問題とかにも手を出すんだろうな。
これらを70年前の昭和30年頃にあてはめるのはちょっと無理があるのではないかな。
現在に投影しているのだろうけど、どれもこれも重たいテーマ。
別に主張するのが悪いとは思わないけど、あまりにも盛り込み過ぎ。
どれかひとつだけに特化して深堀りした方がよかったのではないかな。
今の進め方では表面だけなぞったように見える。
だから先週描かれていた結婚した先の家族との打ち解けも、なにかご都合主義のように思えた。
ヒロインの生き方に集中するためにも、原爆裁判だけに焦点をあてたほうがいいと思うけど、どうなるだろう。
ただし、役者さんの演技は相変わらずすばらしい。
特に娘の優未役の毎田暖乃さんはおちょやん以来の出演。
よく気の利く都会的ないい子を演じています。
父親を思い切り蹴っ飛ばす、おちょやんの時とは180度違うキャラクター。
いずれの役もまったく違和感を感じさせないとは末恐ろしい。
将来は薄幸のヒロインから希代の悪女まで、なんでもこなす大女優になるのではないかな。