読んでいて頭に血がのぼってきたYahooニュースの記事がこれ。
西武百貨店池袋店の改装に伴い、デパ地下を7階に移したことでわかったことらしいです。
つい最近、私はブログでこの嘆かわしい現状を書きましたが、このライターさんは全く別の感想をお持ちのよう。
売上は想定とおりだの、これまでとは違った商品が売れ筋にあがってきただの、完全に提灯記事。
おそらく依頼されて書いた記事だろうから、スポンサーの意向に逆らう内容は書けないのは理解できます。
ただ、この記事で決定的に欠けているのが客側の視点。
「デパナナ」に行ってみるとわかりますが、かつてのデパ地下の賑わいや華やかさは皆無。
ただショーケースに商品を並べているだけ。
導線も狭くて短く、とても購買意欲がわくような状態にはなっていません。
以下の記事では「売れ筋商品をぎゅっと凝縮」とか表現しているけど、売り場面積が減ったからそうなっただけの話し。
これではいろんなお店のいろんな商品をあれこれ目移りする楽しさを味わうことはできません。
お遣い物のような、買うものがはっきりしている客以外はあまり行っていないと思う。
おそらくこのライターさんはかつての池袋西武のデパ地下もデパナナも行ったことがなく、取材だけで書いたのだと思います。
その落差にまったく言及がありませんから。
これまでの客が気にしているのが改築後にどんなデパ地下になるのか。
この記事だと改築前の半分程度の売り場面積になるのに、テナント数は200から180になるらしい。
となれば、各テナントの売り場面積も半分程度になるはず。
また、西武線ユーザーからすれば、鉄道の改札からはヨドバシの売り場になりそうなので、これまでと違ってデパ地下の距離が遠くなる。
場合によってはライバルの東武百貨店のデパ地下に流れる人もいるかも。
このあたりどういう構想を考えているのか、書いてほしかったな。