バブル崩壊後の90年代後半、個人的な趣味で不動産の勉強をしていて、宅建の試験を受けて合格しました。
その時以来だから、30年ぶりぐらいに聞いたのが地価税という言葉。
国民民主の古川代表代行が、「103万円の壁」引き上げの財源の1つとしてあげたもの。
いや、ちょっと驚きました。
地価税はバブル当時にあった土地の投機的取引による地価高騰を防ぐのを目的に導入されたもの。
バブル崩壊して投機的取引が少なくなったことから、現在は凍結中。
宅建受けた時はまだ問題の題材として扱われていたかな。
だから、地価税をかけるなら投機的取引がなければならない。
でも、古川さんの発言では単にバブル期の地価を超えたというのを根拠にしているよう。
困りましたねえ。
株価はずいぶん前にバブル時代の最高値を抜いたけど、今はバブルかと言えばそうでもない。
地価も同じで、最近は土地ころがしとかあまり耳にしません。
投資目的で買う人は多いですが、投資と投機は違います。
仮にも公党の税調の責任者の人が知らない訳がない。
おそらくは財源をどうするのかと問われて、ひねり出せそうなものを探している最中なのでしょう。
ただ、凍結中の地価税を復活するのは明らかに無理筋。
それなのに地価税を候補として上げたのだから、本当にないのでしょう。
178万円というふりあげた拳をどうやって下ろそうか四苦八苦している姿が目に浮かびます。
できると言って議席を増やしたのだから、ここは責任もって財源を作ってもらわないと。
まあ古川さんは、バブル期超えたから復活できるでしょと本気で思っているかもしれない。
まさかとは思うけど。