今期最強寒波が襲来中。
東京は強風ながらも晴天で、大雪に見舞われている地方の方には申し訳ないほど。
少しでも被害が少ないことを祈ります。
朝の情報番組を見ていたら女性アナウンサーがこの寒波について、
「最強寒波はとどまるところをしりません。」
と伝えていました。
もちろん、意味はわかりますがちょっと違和感。
寒波はとどまっているから大雪降らせてみんなを大変な目にあわせているわけで。
「最強寒波の勢いはとどまるところをしりません。」
ならいい感じになりそうだけど。
広辞苑に「止まるところを知らない」の意味の説明がありました。
「いつまでも止まることなく続く。際限がない。」
なるほど。
寒波の「波」ならいつまでも続くとは言えそう。
ところで、気象庁のサイトには気象用語の定義が書かれています。
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kion.html
寒波のところは
「広い地域に2~3日、またはそれ以上にわたって顕著な気温の低下をもたらすような寒気が到来すること」
とあります。
2~3日にわたる寒気の到来なのだから、やっぱり寒気は「とどまる」のが正解。
「最強寒波はとどまるところをしりません。」はやっぱり誤用だな。
まあ、日常生活にはなんの関係もない知識だけど、日本語レッスンではちょっとしたネタとしては使えるかもしれないな。