大河ドラマの「べらぼう」を見ていると、「ご新造さん」という言葉がでてきます。
広辞苑ではいくつか意味が記載されていますが、下級武士や上層の町人の妻女の敬称とあります。
江戸時代を舞台にしたドラマではこの意味で使われることが多いですね。
私がご新造さんという言葉を聞いたのはずいぶん昔に歌舞伎の名調子の一つとして。
源氏店の一場面で、「ご新造さんへ、おかみさんへ、お富さんへ、いやさお富久しぶりだなあ」
というところ。
ラジオで聞きましたが、語呂といいリズム感といいしびれました。
今はご新造は使われていないのでわざわざ調べたくらいです。
夫や妻の言い方がいま大変革中。
これまで使われていた主人、旦那、嫁、奥さんといった言葉が死語になりつつあります。
夫と妻を使うのはいいのだけれど、あなたの夫、あなたの妻はどうしても違和感がある。
ここでご新造さんを復活させればぴったりなんだけどな。
例によって、ChatGPT先生に使えないか聞いてみました。
■「ご新造さん」について
「ご新造さん」は、江戸時代から明治・大正期にかけて使われた言葉で、特に商家などで主人の妻を敬って呼ぶ表現です。
・長所
歴史的・文化的な味わいがある。
丁寧な言い回しに聞こえることもある
・短所
今ではほとんど使われないため、古臭く、意味が通じにくい。年齢や身分を特定するようなニュアンスがあり、現代的なジェンダー観とずれる可能性がある。
したがって、「ご新造さん」は文学的・趣味的な文脈や時代劇などでは有効でも、現代の一般的な会話や文章では不適切または不自然に映ることが多いでしょう。
とのこと。
ちょっと残念。
歌舞伎役者や噺家さんが使ってくれたら広がりそうに思えるけど難しいかな。
もし広がっても「あなたの夫」問題が残るか。
このままだと「パートナー」とか味気ない言葉になってしまうから、いい表現ないものかな。