小泉農水相といえば数々の迷言を残していますが、また出ましたかね。
備蓄米が古米古古米になることから、倉庫に保管した分を「減価償却」と表現したもの。
私もこのNHKニュース見ていましたが、突然何を言い出すんだろうと思ったもの。
減価償却は固定資産を耐用年数の期間に渡り費用配分する仕組み。
備蓄米を放出する価格に反映する根拠としてはちょっとどうかなと。
でも、そのあと報道ステーションに出演したのが石破首相。
同じく「減価償却」を使っていました。
仮にも一国のトップと農政の責任者が同じミスをするとは考えにくい。
もしかすると、減価償却で正しいのかな。
そもそも備蓄米は何かと言うと、緊急時に備えて政府が管理・保管している米。
100万トンを目安にしていて、通常であれば5年備蓄して保存期間を経過した分を飼料用として販売しているとのこと。
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokuryo/240305/attach/pdf/240305-37.pdf
令和5年の資料なので今年はどんな感じかわからないけど、毎年20万トンが標準的みたいだから、これから出回るのは2年前~3年前の米。
もし普通に売られていれば半額くらいの値段の代物。
2000円台だと胸張られてもなあ、という感じはします。
ニュース見ていると心待ちにしている人多いけど、どんな米なのかしっかり理解してから買いましょうね。
小泉さんはなんなら無制限に放出と言ってるけど、最後の20万トンになると飼料米相当のもの。
備蓄米の管理状況は良好と言われているけど、どうだろう。
管理するにはそれなりのコストがかかるわけで、どうせ飼料になるとわかっていたらどこまで真剣にやっているかは疑問です。
実際、備蓄米を放出するにはかなり抵抗があったようなので、つい邪推してしまいます。
こう考えてみると、備蓄米は固定資産と考えても無理はありません。
ネットでは棚卸評価損だろという指摘もありますが、それは食品とみた場合。
あくまでも万一に備えてであって、かつ一定期間後に飼料用でおろすのであれば固定資産とみなしての「減価償却」を使っても間違いではないような。
それよりも備蓄米の価格に一喜一憂するのではなく、今後の米の生産についてどこまでしっかりした仕組みを作ってくれるかではないかな。