1990年頃にフジテレビの深夜番組で人気があったのが「カノッサの屈辱」。
当時の習慣や風俗などを歴史的な出来事になぞらえて説明するバラエティ番組。
結構な人気番組でした。
番組の内容とカノッサの屈辱とはなんの関係もなく、なぜこれを番組名にしたのか今調べてもわかりません。
カノッサの屈辱は、世界史の教科書には必ず記載される中世ヨーロッパで起きた一大事件。
霊的権威の教皇VS世俗権威の皇帝の対立の結果、神聖ローマ皇帝のハインリヒ4世が教皇グレゴリウス7世に破門され、放免を求めて雪の中3日間城門に立ち続け、ようやく破門が取り消されたというもの。
これで教会の方が国家より上位にたつことになりました。
なんでカノッサの屈辱を思い出したかと言うと、世界最大の権力者と世界一の富豪が大げんかを始めたから。
なかなかここまでの大物同士のバトルは見たことがない。
テスラの時価総額が22兆円減少したらしいからすごい話。
両者のどちらかが再起不能になるまでやりあうとは思えないから、どこかで手打ちをするはず。
それこそ子供のケンカでお互い謝るような結末は考えづらいから、一方が詫びを入れて終わる展開になったとしたら。
どちらがグレゴリウス7世で、どちらがハインリヒ4世になるかで歴史が変わるかもしれない。
いや本当に。