初級のテキストが終わり中級にさしかかろうかというレベルの日本語学習者の作った文。
食器を食べ終わったあとここに置いておいてください。
うーん。
考え込んでしまった。
普通に読むと「食器を食べ終わったあと」になるので、ちょっとありえない。
ただ、「食器を、食べ終わったあとここに置いておいてください。」と読点をつければ、まあわかる。
おそらくだけど、英語を母語としているので頭の中で「食器を」「食べ終わったあと」という感じでスペースを入れているのだと思う。
英語にはある分かち書きが、日本語にはありませんから。
一番いいのは「食べ終わったあと食器をここに置いておいてください。」でしょう。
「ここに置く」のは食器なのだから、主節部分に食器を書かないとわかりづらくなる。
主節と従属節の区別は英語の方がはっきりしているのだから、英文の構造で考えれば先のような文にはならないはず。
日本語の構造に慣れようと努力しているのかもしれない。
これは日本語学習者の話だけど、日本人でも同じような文を書く人は珍しくない。
特に一文が長い人は主語と述語がねじれていたり、接続語を多用して意味不明な内容になったりと。
生成AIがビジネスでも普通に使われていると思うけど、入力するときの文がまともに理解できないような内容なら出力する内容もおかしいものになりかねない。
先の文なら「食器を食べる」のは人間の常識で考えればおかしいとわかる。
でも生成AIは食べられる食器があるのだという前提で考えるかもしれない。
だから生成AIにどのような指示を出すかが重要。
そのスキルをプロンプトエンジニアリングというそうですが。
もちろんこの辺も大事だけど、そもそもの日本語能力は大丈夫だろうか。
ポンコツなインプットからはポンコツのアウトプットしか出てこない。
そのうち生成AIに入力する内容を生成AIでチェックするというわけのわからない状況になるかもしれないな。