大河ドラマ「どうする家康」がどうにもぱっとしません.
何か軽いんですよねえ。
別にストーリーは軽くてもいいんですが、時代考証的なものがなんとも。
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同じ松平家中で諍いがあり家康が命を狙われるシーンがありましたが、鉄砲を構えた伏兵が突如姿を表して鉄砲で集中砲火を浴びせるというもの。
当時の鉄砲は火縄銃。
火を点けてから発射まで何十秒かかかるのは子供でも知っています。
だから(最近は否定されつつあるようですが)長篠の戦いで三段撃ちという戦法がとられたはず。
放送されたようなシーンは絶対無理でしょうに。
普通に斬り込んでいく形にどうしてしなかったんでしょう。
長篠の戦いは序盤のクライマックスだと思うけど、このシーンのせいでもう三段撃ちが画期的とは言えなくなってしまいました。
従来の常識を覆す伏線として使ったなら、わかりますけどね。
ただ、そもそも鉄砲は当時の最高級の兵器。
自国の内ゲバで気軽に使えるものではないはず。
それに、鉄砲を使える兵士を訓練しないと実戦には投入できませんし。
槍刀をもっている兵士とのコンビネーションを鍛え上げるとなると、手間もカネも必要です。
ウクライナが戦車をドイツからもらっても、訓練が必要なので直ぐには戦力にならないのと同じ。
どうせなら中途半端なことはやめて、大奥みたいに徹底的にフィクションに徹した方がいいのではないかな。