おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

ソマリアのバッタの大群の記事で西村寿行を思い出した

新型肺炎は世界中に広まっていますが、アフリカではバッタが大繁殖しているそうです。
バッタは農作物を食い荒らすため、食糧難に拍車がかかるみたいです。
この記事を読んで思い出したのが、故西村寿行の小説「蒼茫の大地、滅ぶ」です。
大陸から日本の東北地方にバッタの大群が移動してきます。
農作物どころか人間まで襲って東北地方は壊滅状態になり、政府は東北地方を見捨てます。東北六県は日本から独立宣言をするのですが・・・。
というお話。
 
ソマリアで発生したバッタ群は過去何十年かでも最大ということですが、他の報道機関の写真を見るとバッタが飛んでいる間を人が歩いていて、さすがに小説のように人が襲われるようなことにはならないでしょうね。
でも農作物は食いつくされてしまうかもしれません。
まさか小説と同じような光景が本当になるとは思いませんでした。
 
「蒼茫の大地、滅ぶ」は私が高校か大学の頃に読んだずいぶん前の小説なので、もう絶版になっています。
それどころか、亡くなって10年以上たつせいか、西村寿行のほとんどの作品が絶版です。
AMAZONでみてみると、Kindleでは買えるようですけどね。
 
西村寿行といえば映画やドラマになった「犬笛」の方が有名かもしれません。
私はパニック小説に位置づけられる「滅びの笛」とその続編の「滅びの宴」が印象にのこっています。
この2作は奥多摩の山中でネズミが大発生し、山を下って甲府市や東京を壊滅させるストーリーです。
「滅びの宴」の方は、ネズミ襲来の混乱に乗じて極左の過激派が革命実現のために暗躍するという、いかにも1970年代の時代設定。
もし90年代に書かれていたらカルト教団あたりの設定になっていたでしょうね。
 
西村寿行が生きていたら、今回の新型肺炎をどうみたでしょうかね。
新型肺炎はすでにパンデミックと言ってもいい状態にありますが、何年か先にこれをテーマにした小説が書かれることでしょう。
それが西村寿行作品のように骨太の内容なのを期待します。
 
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