大河ドラマ「麒麟がくる」が終わりました。
NHKがさんざん煽ったわりにはパッとしない結末だったように思います。
勝手にこちらが期待しすぎたせいかもしれませんが。
ここ数日は、賛否両論ネットを賑わすことでしょう。
さてさて、日本人が大好きな本能寺の変の陰謀論。
去年から今年にかけていろいろ出回っています。
「麒麟がくる」のようにSF的に小説などで楽しむのは結構ですが、歴史学者と称する人まで言い出すのはいかがなものかと。
例えばこの方とか。
秀吉の中国大返しが可能だったのは、兵士が食べる食糧を事前に準備していて、それは光秀の謀反を知っていたからとのこと。
後世の人間は本能寺の変の結末をしっていますから、なんとなくそうかなと思いますが現在進行形で考えるとちょっと無理筋です。
そもそも謀反が成功するかわからないのだから、もしその事実を知ったのなら主君の信長に伝えるはず。
万一知っていることがバレでもしたら、自分の命がありません。
それに謀反が失敗や未遂で終わる可能性もあるというか、その確率の方が高いわけで、そのために食糧を準備などしないでしょう。
あとから来る援軍のために準備していて、取って返すときにそれを使ったと考える方が自然。
中世史を研究している呉座勇一氏は光秀の突発的な単独犯行と断じていますし、
呉座氏と週刊誌上でバトルを繰り広げた作家の井沢元彦氏も同じ見解。
この方がよほど説得力があります。
もう変な陰謀論を繰り広げないでほしいですね。
陰謀論については危険性について、呉座氏が警告を発しています。
陰謀論ではないですが、コロナに関するネット情報にも正しいこと間違っていること、てんこ盛りです。
日本人はもう集団免疫をもっているとか、今となっては質の悪い冗談でしかありません。
まあ騙されないようにするには、100％信じるのではなくて多少の疑いをもっていろんな情報に接することなんでしょうね。
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