おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

北条政子=悪女のイメージが否定される鎌倉殿の13人

北条政子日野富子と並ぶ日本の悪女というのは昔からの通り相場。
理由としては、将軍となったわが子を殺害して実家の北条家に権力を持たせたからというところでしょうか。

 

この評価を一変させようとしているのが大河ドラマの「鎌倉殿の13人」。
脚本を書いた三谷幸喜さんが、番宣で「どんなに調べても北条政子が悪女とは思えない」と語っていて、大河ドラマでも悪女らしい動きはみせていません。
むしろ弟の義時にいいように使われて、おろおろしている感じ。
とても権謀術数に長けた女傑のイメージはありません。
おそらく、初めて鎌倉時代のことをTVで見る人には北条政子が悪女とは信じられないでしょう。

 

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歴史学者の呉座勇一氏が著書の「戦国武将、虚像と実像」の中で、戦国武将に対して現在多くの人が認識しているイメージは時代によって推移してきたと指摘しています。
当時流行していた文楽や歌舞伎、小説などで、お上の意向を受けて作りあげたイメージがそのまま後世に伝えられることが多いそうです。

 

北条政子室町時代までは評価する資料が多いようですが、江戸時代になると儒学の影響で非難されるようになったみたいです。
現在の政子=悪女は江戸時代のイメージがそのまま残っているだけかもしれません。

 

現在の日本で歴史認識に影響を与えるのは間違いなく大河ドラマ
一年間、一人の人物をじっくり描きます。
ドラマ自体はフィクションですが、視聴者には登場人物の人となりがじっくり刷り込まれます。
まあ、明智光秀のように不当な扱いを受けていた人の名誉挽回の意味もあるでしょうから、悪くはないでしょうけど。

 

逆に一気に悪人扱いになっているのが主人公の北条義時
自分の権力のために将軍暗殺の企みすら目をつぶります。
義時の最期は毒殺されたという説があります。
27日の放送でも、義時を殺す動機をもつ人物が何人も描かれていました。
ここまで極悪人に描かれる主人公も珍しい。
これからは北条政子に代わって、大悪人として扱われるかもしれません。