足をすくわれるが本来の言い方なんだけど - おひとりさまの団地暮らしの日々

TVでニュースだったかワイドショーだったか、何か資料を表示して説明しているとき、「足下をすくわれる」と表記されていてちょっとびっくりしました。
本来の言い方は「足をすくわれる」です。
慣用表現の中でも誤用率が高く、過去2回も文化庁の調査対象になっています。

平成19年の調査では「足下をすくわれる」が74.1%、「足をすくわれる」が16.7%の使用率。

この時の報道が影響したか平成28年の調査では、「足下をすくわれる」が64.4％、「足をすくわれる」が26.3%になっています。

現在では、もう少し差は縮まっているかもしれません。

「足下をすくわれる」は誤用ではないという少数意見もありますが、広辞苑などの辞書には載っておらず、現時点では誤用の範囲でしょう。

こういう言葉を堂々と説明用の資料に書くのはどうかと思いますね。
アナウンサーも何の疑いもなくそのまま言葉を発していたのはちょっとあきれましたが。

一度気になると目につきやすくなるのか、ネットでのいろんな人の書き込みをみていると「足下をすくわれる」がよく出てきます。
困りましたねえ。

まあ、私にとっては日本語レッスンのネタになるのでありがたいですが。
誤用表現はよく取り上げるので、その時に「日本人に～が正しいと指摘してあげてください」というとうれしそうな顔をします。
外国人に日本語教わらないようにしてくださいな。