はやぶさ2のカプセルが無事に地球に帰還。
マスク越しでしたが、プロジェクトメンバーのみなさんのいい表情が印象的でした。
前例のないプロジェクトを100%以上の成果をあげたのですから、当然でしょう。
実は、この快挙は達成されなかったかもしれないというのを朝日新聞の記事で読みました。
目的地りゅうぐうが予想以上にでこぼこで、うまく着陸できるか確信がもてなかったそうです。
予定の着陸は2回。
1回目は成功して一応の試料はとれていたので、2回目を行うか意見がわかれたそうです。
反対したのはJAXA宇宙研のトップの国中所長。
初代はやぶさのエンジン開発者です。
前回の苦労を知っている国中所長は、無理に挑戦して失敗するよりも、60点でもいいから帰還を優先させるとの考えをもっていました。
サラリーマンなら上司のいうことは絶対。
もしプロジェクトメンバーがサラリーマン根性だったらおとなしくしたがったはず。
ただ、技術者魂が許さなかったのでしょう。
数百万回のシミュレーションを重ね、着陸手順を組み立てたそうです。
これで国中所長も承認。快挙が達成されました。
記事は登録しないと読めませんが、非常に読み応えがあります。
一読をおすすめします。
さて、はやぶさ2のプロジェクトとはくらべものにならないくらいひどいのが日本政府のコロナ対策。
大変なのはわかりますが、方針がコロコロ変わるのはいただけません。
なんでだろうと思っていたら、過去の対策の記録が残っていないのも理由の一つでしょう。
以前、専門家会議で同様のことがあり、改善を誓ったはずですけどね。
誰かが何かを言ったからいろんな政策がすすめられていく訳で、それがないのなら検証ができません。
だからどういう意図で今の対応を決めたのか、担当者が代わるとわからなくなってしまいます。
おそらく、後で失敗した場合に責任追及されるのが怖かったんでしょう。
これでは当分収束は無理そう。
コロナ対策プロジェクトマネージャーとも言うべき西村大臣は、はやぶさ2の津田プロジェクトマネージャーに教えを乞うたらいかがでしょうかね。
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