おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

湯沢のリゾートマンションが人気とは・・・

土曜日の夕方にニュースをみていたら、移住先として湯沢のリゾートマンションが人気になっているというのをやっていました。
バブルを経験した人間としては、懐かしい名前がゾンビのように蘇ってきてびっくりです。

news.tv-asahi.co.jp

 

現地では移住の疑似体験なのでしょうか、プチ移住というのをやっていて、予約が相当先まで埋まっているそうです。
事実は事実でしょうからこのニュース自体は問題ないでしょうが、取り上げ方がちょっと。

ニュースでは千葉県から移住した人を取り上げていましたが、購入額が50万円とのこと。
リポーターの人が「安いですねえ!」と驚いていました。
マンションの最上階には大浴場があり、これも見てはしゃいでいました。
TVショッピングじゃあるまいし、困ったものです。

 

新築の時に数千万円で売り出された物件が、30年経ったとはいえ軽自動車より安いのは買う人がいなかったからです。
買いたい人がいなかったのは、住みたい人がいなかったからです。
たしかに、コロナで東京から脱出する人は増えていますが、それが未来永劫続くわけがありません。

 

マンションの所有者は、修繕積立金を払う必要があります。
バブル期にリゾートマンションを買った人はほとんどが投資目的。
自分が住んでいないのに、どれだけの人が払っているかは疑問です。

築30年ともなると、大規模修繕も必要な年数。
ここ10年以上も空室だらけだったマンションに、十分な修繕積立金があるとも思えません。
安さにつられて買ったはいいけど、いきなり多額の修繕費用を請求されるかもしれません。
番組では、小さい字で管理費が別途毎月2万円ちょっとかかりますと表示されていましたが。

それにコロナが収まると、都心回帰の可能性も十分。
その時に売れるかどうか。
買い手がいないと、維持費をずっと払い続けることになります。

湯沢は新幹線が止まるし、スキー場も近く。
おまけに温泉もあるので、お好きな人が住むにはいいところです。

 

ただ、マンションとなるとどうでしょうか。
多くの人が住んでこそ、マンションの利点があります。
いくらコロナ禍でも、100世帯以上も古いリゾートマンションに移るのはちょっと考えづらいです。
移住を促す行政の支援とかあればいいのですが。

 

さすがにこのニュースだけで移住する人はいないでしょうが、きっかけにはなるかもしれません。
TVも煽るだけじゃなく、しっかりデメリットも伝えないと不幸な人を産み出すだけなのですが。

 

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