おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

令和版生類憐みの令になるところ

中学だか高校だか忘れたけど、日本史で先生が日本史上屈指の悪法といったのが生類憐みの令。
動物を殺すと死罪になるというやつです。
最近の研究では儒教に則ったもので、それほど悪い内容ではないとの見解が有力のようですが。

 

もちろん40年前の見解はそうではありません。
先生が批判したのは人間も動物であることを忘れていること。
動物を殺せば死罪なら、死罪にした人間も死罪にしないとおかしいというもの。
理屈の上ではそうですね。

 

結局は撤回されましたが、令和版生類憐みの令ともいえる条例案が成立寸前までいっていました。

 

news.yahoo.co.jp


小3以下の子供を家に一人にしていたら虐待にあたるというもの。
初めてニュースでみたとき、仰天しました。

もちろん私には小3の子供などいませんので関係はありませんが、該当する親御さんはさぞ不安だったことでしょう。
罰則規定はないとはいえ報告義務まで規定されていましたから、児童相談所からなにかチェックが入るかもしれません。

 

問題点は多く寄せられているので書きませんが、一番の問題は虐待防止といいながら、親の人権はまったく考慮の外にあること。
いわば親をこどもの奴隷にする条例。
生類憐みの令と同じ臭いがします。
親に責任を押し付ける前に、保育所の整備とかベビーシッターの育成とか、しっかり仕組みを整えた後ならまだわかりますが。


あまりの無茶苦茶さに批判が殺到して撤回を余儀なくされたようですが、この手の案はいつか形をかえてゾンビのように復活してきます。
どうしてこんな条例が成立寸前まで行ったのか、誰が考えたのか、マスコミではいろいろ言われていますが。


条例案の内容、なんとか家庭連合の主張とちょっと似ています。
ちょっと怖いもの見たさでサイトを覗いてみましたが、
「我が子のためであれば、自分の生活費を削ってでも投資し、危機にあっては子どもを守るために自分の命を捨てることさえもいとわない、崇高で気高い愛が父母の愛です。」
だそうで。

やっぱりまだ影響力があるのかな。
あくまでもなんとなく、ですけどね。