日本語のレッスンでニュースを担当するようになってからは、サラリーマン時代よりもはるかにニュースを見るようになりました。
ネタに困ることはないけれど、次に取り上げようと思ったのがいわゆる「骨太の方針」。
2020年は7月17日に発表されました。
毎年聞く言葉ですが、「骨太の方針」の意味はこちら。
簡単にいうと、来年の予算案の方向性みたいなものでしょうか。
今年はコロナの影響を受けてのことですが、ちょっと驚きましたね。
デジタルニューディールと称して、デジタル化を推進するようです。
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/2020/summary_ja.pdf
この内容、完全にデジャヴュです。
約20年前、私はIT企業で働いていて、所属部門の事業計画を作る立場にありました。
そこで世の中の動きとして行政の動きもウォッチしていました。
その時参考にしたのが「e-Japan戦略」。
今でも見ることができます。
電子商取引ルールの整備とか、電子政府の実現とか謳っています。
当時はこの辺りに食い込むためにはどうするかを色々考えたのを思い出します。
平成13年の話です。
5年以内ですから平成18年までには世界最先端のIT国家を目指すという、今となっては悪い冗談を目標にしていたんですね。
それから20年たって、同じような目標を目にするとは思いませんでした。
政府はこの20年なにやってたんでしょうね。
しっかり政策の進捗を検証しないからこんなことになるのでしょう。
おそらくe-Japan戦略に関係した人はもう政府には残ってないんでしょうね。
今年の骨太の方針にはe-Japanという文字はありませんから。
だから恥ずかしげもなくこんなのを出してきたのでは。
ちなみに2019年の骨太の方針には「Society 5.0」実現というのがありましたが、これはどっか行ってしまいました。
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/2019/summary_ja.pdf
この分だと来年の骨太の方針では、デジタルニューディールとかは消え失せる運命が待っていそうです。
骨太とは、しっかりした骨格を意味すると思うのですが、これではぶよぶよの脂肪だらけ。
来年から肉厚の方針に名前を変えた方がいいのでは。
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