つい先日、デジタル庁の詳細が発表されました。
IT業界のOBとしては、ずっと注目していましたが、日経の記事が事実だとすると、期待が持てそうです。
リンク先の記事は登録しないと全部読めませんので、簡単に書くと職員の人は民間との往来を行う「回転扉」方式をとるようです。
アメリカの政府が採用しているやり方です。
年功序列の権化の役所がずいぶん思い切ったものだと思います。
デジタル庁の話を初めて聞いたとき、どうせ他の役所のIT担当を出向させるだけかと思いました。
これだと、単に各省庁のシステムの縄張り争いにしかなりません。
日進月歩のIT技術。
数年前の知識でもあっという間に陳腐化します。
日本のデジタル化の司令塔が各省庁の落ちこぼれ役人の吹き溜まりになってしまったら、日本の将来はありません。
日々のビジネスで鍛え上げている民間のエンジニアの知識・経験を取り込みつつ、政府機関で働いて得たものを民間に還元する。
このサイクルがうまく回れば、周回遅れの日本のデジタル化も早めに追いつけるかもしれません。
平井大臣、意外とやるなあと思っていたら、どうやら副大臣の考えのよう。
だいたい、組織のトップはお飾りで、本当に仕事するのはNo.2以下ですから不思議はありませんが。
問題は本当に優秀な人が集まるのかというのと、回転扉方式がうまく機能するような制度設計ができるかどうか。
まあIT業界は、元々人材の流動性が激しいので大丈夫だと思いますが。
報酬もそうですが、どれだけ面白い仕事を提供できるかでしょうね。
省庁システムの調整役だけにならないよう祈ります。
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