もう何回聞きましたか、時の首相の任命責任という言葉。
安倍さん岸田さんのイメージが強いけど、民主党政権時代もあったような。
自民党だけじゃなくて、日本の政治そのものが人事についてうまく機能していないように思えます。
直近で任命責任を口にした岸田さんがどんな対応をとるかと思っていたら、内閣の一致結束をよびかけたようで。
「俺だけが悪いんじゃないからな」とでもいいたげです。
内閣全員で任命したのならともかく、首相が最終的に決めたのに他の大臣まで巻き込むんでしょうか。
他人に責任を押し付けるのは、最高権力者ならまあ当然といえば当然ですが。
首相の任命責任については、鈴木宗男さんが面白いこと言っていますね。
副大臣クラスなら、首相が決めるのではなく、派閥から推薦されてきた人物をそのまま任命するとのこと。
だから任命責任を問われるなら派閥の長だとも。
なんとなくわかります。
ただでさえ忙しい総理大臣の仕事があるのに、経歴書なんかを見比べて副大臣を誰にしようか考えている暇なんかないでしょうし。
でも推薦してきた本人たちはそうは思っていないようで、こっちはこっちで岸田さんに全部押しつける算段のよう。
自民党の国会議員なのだから、選挙で公認した方も大問題のはずですが。
結局「任命責任」は誰が持つんでしょうね。
岸田さんがやるべきなのは、任命に至るまでのプロセスを見直して、なぜ途中でチェックできなかったのかを明らかにすることだと思う。
あらゆる情報を集めることができるのだから、どこかのタイミングでレビューはできるはず。
問題を起こしそうな人を任命時に排除できる仕組みを構築してこそ、任命責任を果たしたと言えるのではないかな。
まあ、貧乏くじをひいてたまるかという、いろんな人間の浅ましさをみせつけられて、下手な小説よりよっぽどリアルな人間ドラマを見ていることにはなるのですが。