おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

日本語教育さわりのさわり(動詞編その1)

日本に住む外国人労働者の増加にともない、日本語教育の必要性が叫ばれるようになりました。私も日本語教師の端くれですから、多少は日本語教育について語れます。不定期ですが、少し日本語教育について書いていきたいと思います。

 

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実に変な話ですが、日本人と言うか日本語ネイティブの人は日本語の文法についてあまり詳しくありません。
当然と言えば当然で、物心ついた時には親から話し方を教わり、日々の生活の中でブラッシュアップしてきました。
わざわざ活用のルールなどは知らなくても話せるのです。

ところが外国語の場合はそういうわけにはいきません。
我々の年代は中学から英語教育をうけましたが、SVOだの現在完了だの仮定法だの詳しい文法を用語とともに習います。
日本語を修得しているので、日本語との違いについて認識した方が効率がいいからです。
これはこれから日本語を学ぶ外国人も同じです。
日本語の一定のルールを理解した方が早く話せるようになります。

そこで日本語教師としては日本語のルールを説明するわけですが、前述のとおり、文法から覚えていったわけではありませんから、なかなか難しい作業になります。

そもそも、学校で日本語文法を学ぶのは中学校です。40年以上も前なので今では違っているかもしれませんが。
そこで学んだのは、日本語がわかっている生徒向けに、日本語がどのように運用されているかのルールの説明です。いわば後付けのルール説明です。

動詞の活用でみてみましょう。
未然・連用・終止・連体・仮定・命令の6つに分けられます。
たとえば「行く」だと、
行かない+行こう・行きます+行って・行く・行くとき・行けば・行け
ですし、「食べる」だと
食べない+食べよう・食べます+食べて・食べる・食べるとき・食べれば・食べろ
となり、「来る」だと
こない+こよう・きます+きて・くる・くるとき・くれば・こい
となります。

活用のルールによって、五段活用・上一段活用・下一段活用・カ行変格活用(カ変)・サ行変格活用(サ変)の五つに分けられます。
ちなみに、「行く」が五段活用、「食べる」が下一段活用、「来る」がカ行変格活用です。
これらは普段使っている動詞がどのような活用をするかをルールとしてまとめたもので、先にルールありきではありません。
「教えてください」の「教えて」は、教えるの連用形なのだなという風に。
なので、初めからどのような動詞があるか、どんな活用をするかがわかっていないと使いこなすのは無理です。

そこで日本語教育では、動詞を3グループに分けます。
五段活用動詞をグループ1、上一段・下一段活用動詞をグループ2、カ変・サ変動詞をグループ3としています。
学習者の人には、動詞を覚えてもらう時、グループもいっしょに覚えてねと言っています。そうしないと活用ができなくなるからです。
(動詞編その2に続く)

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