6月17日のMXTVの人気番組、「5時に夢中!」の夕刊ベスト8のコーナーに東京新聞の記事「最近よく使われる「ほぼほぼ」わざわざ重ねなくても…」というのが紹介されていました。
ポチっと応援していただけると嬉しいです!
帰宅してTVをつけた瞬間に記事の紹介が終わってしまい、東京新聞のサイトでもこの記事がみつからないので詳細はわかりません。
なので想像でしかありませんが、一つの表現だけで十分意味が伝わるのに、同じ言葉を重ねて使うようになったことを憂う内容なのだと思います。
記事の見出しだと「ほぼ」と「ほぼほぼ」ですね。
「ほぼ」はもちろん辞書に載っていて、おおかたとか、およそ、といった意味を持つ副詞です。
駅までほぼ5キロメートルです。
今月のノルマはほぼ達成可能です。
などというように使います。
これをほぼほぼに変えると、たしかにうざい。
駅までほぼほぼ5キロメートルです。
今月のノルマはほぼほぼ達成可能です。
でも以下の会話はどうでしょう。
もう仕事終わった?
ほぼほぼね。
これと、
もう仕事終わった?
ほぼね。
これとを比べると、前者の方がしっくりきます。
なんとなくですが。
本来の副詞として使うのであればやっぱり「ほぼ」一つの方が自然に感じるのでしょう。だから、何かを表す言葉と一緒に使わない単独の表現では違和感を感じるのだと思います。
これに対して、「ほぼほぼ」を程度をあらわす名詞として使うのであれば問題ありません。上記の例だと95%程度は終わったと判断できます。
なので、私としては使い方によっては「ほぼほぼ」は気にならないという感じです。
さて「ほぼほぼ」だけで記事を作るとは思えませんから、何か別の重ね言葉があったのでしょうが、どんな言葉だったんでしょうかね。
重ね言葉で言うと、私が以前気になったのが「いまいま」という言葉です。
「いまいま」は一般的に広まっているとは思えませんが、会社員時代にあるお客様の会社では連発されていました。
いまいまのスケジュールは遅れなしでいいんですね。
顧客からの要望はいまいまの時点では固まっていません
などなど。
このいまいま攻撃には本当にイラッとしましたね。
「いま」だけでいいだろ、と何度心の中で突っ込んだことか。
使うなら「いま現在」なのでしょうが、これや重複表現についてはNHKからも見解が出ています。
日本語教師の立場からすると、説明が複雑になりすぎるので重ね言葉はあまり使ってほしくないんですけどね。
スポンサーリンク